関東地方整備局は大型補正予算の迅速執行に向けた入札・契約業務の具体的手続きの方針について、今週中にも各事務所へ周知する。既に国交省本省から通知を受けているところだが、そのまま事務所へ流すのではなく、実務担当者向けに整理する考えでいる。
早期発注、手続き期間短縮を図る取り組みの中心として、企画部では施工計画の提出を不要とする「実績重視型」と、二極化の前倒しによる「施工能力評価Ⅱ型」の積極的な活用を考えており、どちらを適用するかは各事務所の判断に任せる方向だ。
このほか「詳細設計付き施工発注方式」と「設計施工一括(デザインビルド)方式」の実施についても打ち出す。
このほか、国交省本省からの通知(15日付)では「補正予算成立前における入札公告の前倒し」や「指名競争入札方式により実施しても差し支えない」ことなどが明記されている。
ただ関東地整の内部では、入札公告の前倒しについては、現行通り、翌債の承認を得た繰越の承認手続きが必要となることや、指名競争を実施する場合は、指名企業を抽出するための候補者リスト(ロングリスト)を作成しなければならないため、現場レベルでは多くの工事で適用できそうにないと見る向きが多い。