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山梨県甲府市

新年度予算案に設計費/斜面の補強方法検討/公園広場復旧工

2013/02/09 山梨建設新聞

上九一色地域審議会で甲府市は、落石により使用禁止されている「古関・梯スポーツ公園」の復旧工事を2014年度に着手する方向で進めていること明らかにした。新年度予算案に詳細設計費を計上し承認されれば、同年度内に発注。斜面の補強方法を検討していく。

 市では昨年度に調査設計を、日本工営(甲府市丸の内2-16-6・電話055-226-9705)へ委託。地盤調査やネット設置など対処方法、復旧する場合の費用などを調査した。

 今月7日の審議会で出席した委員から、「落石の危険がないところもある。駐車場だけでも使わせてほしい」「なぜ新年度に工事が出来ないのか」などといった不満が続出。

 それに対し市の担当者は、「ヘリポートは現状を維持しているが、地元の方からは公園を使用したいと要望が出ている。近く副市長をトップとした庁内検討委員会を設置する」と明かした。

 工事が遅れている理由として、▽崩落現場の法面が広範囲▽東日本大震災など地震が多発▽人命にもかかわるので調査が必要-を挙げた。

 古関・梯スポーツ公園は、1992年に旧上九一色村が整備。ナイター照明を備えた野球場(両翼、センターともに87m)のほか、パターゴルフ場(9ホール)、ゲートボール場で構成。子ども用遊具も設置している。

 このほか審議会では、バス利用促進対策事業費の内訳や、甲府市過疎地域自立促進計画の進捗状況について話し合った。


【写真=土砂崩落する現場(下は公園グラウンド)】

土砂崩落する現場(下は公園グラウンド)002655.JPG

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