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国土交通省関東地方整備局(建設)

関東地整/有識者会議で議論/利根川・江戸川整備計画原案

2013/02/15 本社配信

 関東地方整備局は14日に第8回利根川・江戸川有識者会議(座長=宮村忠・関東学院大学名誉教授)を開き、1月に公表した河川整備計画の原案について有識者の委員へ説明した。ただ昨年10月の前回会合までと同様に、委員の間で治水目標流量を毎秒1万7000立方メートル(八斗島)とすることに対する是非や算出方法に用いた新・流出計算モデル、総合確率法に関する学術的な議論が続いた。

 しかし原案では既に治水目標流量を毎秒1万7000立方メートル(八斗島)とした上で、八ッ場ダム建設や堤防整備などの具体的な施設整備メニューを記載している。

 こうした進め方に対して大熊孝委員(新潟大学名誉教授)と関良基委員(拓殖大学准教授)は抗議。前回会合の昨年10月16日以降、候補日が示されていた有識者会議が9回連続で中止となった点や、前回までの会合で決着が付いていなかった治水目標流量の議論を「一方的に打ち切った」上で整備計画原案を公表した点などについて、公開質問書を提示した。

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