大型補正予算のキーワードとして「インフラ再構築」が掲げられ、具体的な対策メニューとして「道路ストックの老朽化対策」などが示されている中、関東地方整備局が管理している橋梁(2m以上)約2800橋のうち、36%で補修工事が必要となっていることがわかった。
同局が管理している道路橋を橋種別にみると▽鋼橋=47%▽PC橋=25%▽RC橋=19%―などとなっている。また構造形式別では▽桁橋=62%▽床版橋=23%▽トラス橋=1%▽アーチ橋=1%▽ラーメン橋=4%―などに区分される。
約2800橋のうち、一般に高度経済成長期といわれる1955年~1973年にかけて、全体の34%が建設されている。
11年度末時点において、点検済橋梁約2700箇所のうち、36%で補修などの速やかな対応が求められる対策区分に判定されている。
管内橋梁の損傷原因は、鋼橋では「疲労」が約33%、PC橋は「品質の経年劣化」が約32%、RC橋では「製作・施工不良」が約25%で、それぞれ最多となっている。
なお同局では、供用後2年以内に初回点検を実施し、2回目以降は5年に1回の頻度で定期的に点検を実施している。