国土交通省常総国道事務所と県土木部道路建設課高速道路対策室は、首都圏中央連絡自動車道の建設で、県道江戸崎下総線(江戸崎町桑山)から千葉県境の利根川左岸(河内町十三間戸)まで約4・4km区間の設計説明会をこのほど地元で開催した。
同事務所では、対象区間について道路設計の関係機関協議が整ったため、地元の了解を得て用地幅杭設置や用地測量・土地物件調査に着手し、順調にいけば今年度末に用地取得作業に着手したいと説明。引き続き、埋蔵文化財調査などを進め、工事に入りたい、としている。
今回の区間は、平成6年4月に都市計画決定。9年2月に整備計画決定し、11年度および14年度に地質調査および現地調査を進め、道路設計をまとめた。
設計概要は、種類が1級2種、設計速度100km/h、4車線の自動車専用道路。土工部の標準断面は幅員22mで、盛土部および切土部が車線3・5m×4、両側路肩が2・5m×2、中央路肩が0・75m×2。
橋梁部標準断面は、幅員21・5mで、車線3・5m×4、両側路肩が2・25mおよび1・75m、中央路肩が1・25m×2。
主な構造は、江戸崎桑山地内の県道江戸崎下総線との交点から順に切土、盛土、橋梁、盛土となり、利根川架橋近くは高架橋となる。対象区間は水田地帯のため地盤が軟弱で、橋梁部が多くなるという。
今後は、地元の了解を得て用地幅杭の設置や用地測量および土地物件調査を進め、今年度末までに用地取得単価の提示など買収作業に入りたい、としている。
なお、今回の対象区間より千葉県側の千葉圏央道(県境~東関東自動車道大栄JCT、約10・7km)の所管は、今年度から千葉国道事務所に代わって常総国道事務所が所管することになった。