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茨城県行方市

当初予算案を発表/北浦地区統合小に設計費/通学路整備は約6億円

2013/03/09 日本工業経済新聞(茨城版)

 行方市(伊藤孝一市長)は、2013年度(平成25年度)当初予算案を発表した。主な事業では、北浦地区統合小学校施設整備事業として基本・実施設計や造成・流末排水整備工事などに3億4815万6000円を計上した。また、新築工事を進めている玉造地区統合小学校には12億5259万9000円を設定した。学校再編に伴う道路については、優先的な整備が必要であるため、通常の道路改良舗装事業とは別枠に6億2000万円を配分。道路改良舗装事業には3億3970万3000円を盛り込んだ。このほか、麻生小学校体育館など避難所6カ所に太陽光発電・蓄電システムの設置を計画している。(2面に主な事業)


 一般会計は前年度比3億1700万円を減額し、1・8%減となる174億6000万円。普通建設事業費は前年度比10・4%減の34億4600万円とした。

 北浦地区統合小学校施設整備事業は、津澄小と要小、武田小を統合して16年4月の開校を目指すもの。建設場所は北浦中学校(内宿390)の北東側、KDDI北浦受信所跡地の一部を予定している。主な事業としては、基本・実施設計、用地測量、造成工事実施設計、造成・流末排水整備工事を行う。

 玉造統合小の新築工事については、鈴木良工務店・高橋建設・根崎工務店JVで建設工事を進めており、14年4月の開校を目指している。校舎の規模はRC造2階建て延べ7011・36㎡、屋内運動場はRC造一部S造延べ1001㎡。

 通学路整備事業では、児童・生徒が安全安心に利用できる通学路の整備を実施する。主な路線は、市道(麻)2―11号線(蔵川地内)や市道(北)105号線(山田地内)、市道(玉)827号線(玉造地内)など。

 道路改良舗装事業は、生活道路や幹線道路を整備して緊急時の避難経路を確保することが目的。生活道路は麻生地区で5路線、北浦地区で1路線、玉造地区で2路線を計画。幹線道路は行方地区の市道(麻)1―7号線、繁昌地区の市道(北)110号線、手賀地区の市道(玉)3号線などで整備を予定している。

 このほか、再編交付金事業には1億3300万円を盛り込み、市道(玉)1311号線(谷島地区)の整備を進める。防衛施設周辺道路整備事業には1億968万6000円を配分し、羽生地区の市道(玉)2012号線などを整備していく。

 再生可能エネルギー導入事業では、麻生小・麻生東小・玉造小の各体育館と、玉造保健センター、麻生・北浦公民館に太陽光発電・蓄電システムを設置する。事業費は3101万6000円。非常用電源として年間発電量500kWh、蓄電容量2・4kWh以上を確保する。

 防犯対策事業としては、市内2000カ所の既設防犯灯を撤去処分し、LED防犯灯に交換する。予算額は工事費が2000万円、器具購入費が1000万円。14年度は1800基を交換する予定。

 農山漁村活性化推進事業では、農業体験交流施設を整備するための調査や事業化に向けた課題整理などを行うほか、建設場所の選定や整備基本構想の検討を行う。予算額は344万8000円。

 特別会計の水道事業では、配水管布設事業として5644万5000円を盛り込み、市道(麻)2905号線の布設工事や北部消防署付近の連絡管布設工事を実施する。また、水道施設耐震診断事業として行方・山田浄水場の耐震化診断に414万1000円を計上した。




 【表=2013年度当初予算案表】








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