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(独)水資源機構戸倉ダム建設所

運動公園と道路工を/戸倉ダム年度内の工事概要

2004/07/21 群馬建設新聞

 水資源機構戸倉ダム建設所は、戸倉ダム建設中止に伴い変更した今後の事業計画を明らかにした。

 それによると、大きな工事としては、並木地区整備工事のほか、並木トンネル管理用道路の建設を予定。また、工事用道路は、6か所がすでに工事着手しており、そのうち3か所は完成している。

 同事務所では、それぞれ工事用道路の取り扱いについて検討を行い、秋頃までには撤去するかどうかなどの方向性を固め、発生する工事は年度内に発注したい考えだ。そのなかで戸倉沢工事用道路は、すでに撤去する事が決定しているため、8月頃までには工事発注する。

 並木地区整備事業については、尾瀬戸倉スキー場のゲレンデの一部だった地区を、野球場とテニスコートからなる運動公園へ整備し、片品村へ引き渡す方針。今年度に、基盤造成工事、リフト撤去工事から面整備までを年度内に発注する計画で、8月頃には基盤造成工事とリフト撤去工事を発注し、年度末に面整備工事を発注する事になりそうだ。

 一方の並木トンネル管理用道路は、戸倉ダム建設に伴い計画を進めてきた付け替え国道401号の並木トンネルへのアプローチ道路で、総延長約400m、幅員約4m(車道3m)。並木トンネルはすでに完成しているが前後の道路部分は未施工のまま。同所で解体も含めて検討を進めてきたが、撤去は難しいと判断。トンネルを残し活用する方針を固めた。

 今回の管理用道路の建設により既存道路と接続される事になるため、将来的には緊急時などの迂回路として利用する考えだ。今年度は、約200m程の工事を計画している。

 戸倉沢工事用道路は延長約211mで、擁壁は安全性のため残し、それ以外のアスファルト舗装やガードレールは全て撤去し、その後植栽を行い森林に戻す。



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