坂東市の新庁舎建設事業で、基本・実施設計のプロポーザルを経て最優秀者となり、このほど正式に契約を交わした㈱久米設計(東京都江東区)の設計コンセプトが公表された。想定規模はPC造4階建て(地下1階)延べ1万760㎡の免震構造で、「坂東の杜」「塔のある庁舎」「低層テラス型庁舎」「丘のような庁舎」「玄関となる庁舎」「まちを活性化させる庁舎」などをテーマに、これから来年3月末日まで策定を進める。
まず、東側に隣接する児童公園と一体的に整備し、庁舎周辺を豊富に緑化することで「坂東の杜」を形成。潤いある憩いの庁舎を目指す。
庁舎と公園の間を通る道路は〝ボンエルフ〟(歩車融合型共存道路)とし、線形を蛇行させ桜並木を造る。
庁舎の東端には、まちのランドマークとなる〝灯りの塔〟を建てる。ここには防災無線や遠隔操作カメラのほか、温度差を利用して自然換気するソーラーチムニーシステムも導入するという。
庁舎外観は階段状になっており、市民テラスからまちを展望できる「丘のような庁舎」となる。なお、各テラスの屋上部分は維持管理が容易である地被類で緑化し、ヒートアイランド現象を抑制させる。散水には井戸水を使用。
庁舎内部については、1階(延べ3500㎡)には市民福祉部や保健福祉部を配置。市民利用エリアとして市民情報・ビジターセンターや多目的スペース、ギャラリーカフェも設置する。
2階(延べ2650㎡)には市長、副市長といった執行部機能や災害対策室、総務部、企画部を置く。1階と同じく市民エリアもあり、市民協働・活動スペース、ギャラリー、プロジェクトルームが利用できる。
3階(延べ2150㎡)には都市建設部、産業経済部、教育委員会のほか、市制や防災などについてのライブラリーも設置。
4階(延べ1260㎡)は議会エリアで、議場は深い合意をイメージした円形配置型。高い天井で音響効果に優れているので、議場コンサートでの使用も想定しているという。屋上には太陽光発電システムも整備。
さらに、地下部分(延べ810㎡)は駐車場(公用車80台、一般用20台)や備蓄倉庫、書庫、機械室として計画している。
構造は、防災拠点としての機能を十分に発揮できるよう柱頭型免震構造で、高強度のプレストレスコンクリートをメーンに構築する。その材料は茨城県産の細骨材を使った自然発色のものとし、仕上げにはっ水効果のある保護塗料を施すので、汚れが付きにくく耐久性が非常に高くなるとしている。
【①新庁舎イメージ②周辺配置計画図】


















