記事

事業者
山梨県

県、道の駅ふるさと工芸館を改修

2013/04/20 山梨建設新聞

 県は本年度、先月で閉館した「道の駅富士川ふるさと工芸館」(身延町下山)の改修・改築に着手する。一部施設を取り壊し休憩施設を建てるほか、改修を行い交流スペースなどを設ける。県は事業費として改修費約3600万円、改築費1億5000万円を本年度予算に盛り込んだ。

 施設は食堂などが入る「円筒館」(RC造2階約2000㎡)と展示室などが入る「扇館」(平屋約900㎡」で構成する。

 円筒館は解体して、跡地に休憩施設やインフォメーション設備を備えた「エントランス棟」(仮称)を建てる。県観光企画・ブランド推進課によると、解体は運営する財団法人県富士川地域地場産業振興センターが行う予定で、近く業者選定に入る見通し。6月以降に着工し、8月末までに完了させる予定という。

 県都市計画課によると、エントランス棟は平屋で延べ床面積は330㎡程度。現在イズ(甲府市)により設計中で、着工時期は今後検討する。工期は8カ月程度。完成は来年度の予定だ。その他植栽や外構工事も予定する。同課は事業費として本年度6000万円、来年度債務負担9000万円の計1億5000万円を確保した。

 一方の扇館は改修して情報発信スペース、ものづくり体験施設、交流スペースなどを整備。来年4月オープンを目指す。現施設は1987-88年にかけて建設。築約25年が経つが躯体部分に問題はなく、内装を中心に改修して使用する。改修の設計・工事ともに今後県が発注。この設計・工事費と同法人主体で行う円筒館解体の費用を合わせ約3600万円を見込む。

 同施設の閉館は同法人が解散するためで現在残務処理を行っている状況。県担当者は「他に『道の駅』がいくつか出来たこともあり、一定の役割を終えた」とした。新たな施設は指定管理者が運営する予定で、本年度に募集をかけ選定する方針。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら