県柏土木事務所が柏市内で整備を進める「都市計画道路事業3・3・2号箕輪青葉台線」の延伸区間が、今月16日付で関東地方整備局から事業認可となり、告示された。現在の整備区間が本年度で事業完了となる見通しであることから、新たに東側に延伸する。
事業期間は2013~19年度の7か年で、総事業費は約22億円(用地費込み)を見込む。路線の延長は約833m(道路幅員約25m、歩道両側3・0m×2)。将来的には4車線で計画するが、当面は暫定2車線(歩道片側3・0m)を目標に整備を進める。
道路の起点は柏市塚崎293地先で、終点が柏市増尾161―2地先。柏市道70256号線を起点に、市道7026号線と市道70106号線とのT字路を交差し、大津川を横断し、都市計画道路3・4・11号名戸ヶ谷捕込線に至る路線を整備する。
路線の北側は盛土を行い、南側では擁壁を設置する。歩道は南側に設置する予定。また、大津川の横断に伴い橋梁1橋の新設が計画されている。橋梁の延長は約68・9mの予定。
事業初年度の本年度は用地買収や路線の概略設計などを予定しており、今後、事業費を措置する予定。
同路線は、東葛飾南部地域の交通問題の抜本的解消を図ることを目的に4車線道路の整備を進めているもので、同路線の整備により、短期的には既成市街地の狭あいな道路混雑の解消などが図られ、長期的には主要な都市を連結する広域幹線道路が整備される。
同事業は97年1月に事業認可を取得(11年3月に変更)し、県柏土木事務所が96年度から柏市増尾字二本松地先から同市増尾台地先までの延長約845m(道路幅員25~29m)を対象に、国の地域自主戦略交付金を活用し整備を進めている。
同区間の総事業費は59億2000万円を見込み、昨年度末までに事業費57億7000万円を投入、昨年度末での事業費ベースの進捗率は約97%に達している。本年度は事業費6500万円で、照明等設置工事(交差点部)12基、歩道整備及び安全設備工一式、側道擁壁工などを予定。側道擁壁工は起点側と終点側でそれぞれ予定している。今月公表された発注予定工事では、第1四半期に柏市増尾地先で電気照明工事と道路擁壁工(その1)の発注が予定されている。擁壁工の(その1)は起点側で実施するもので、終点側は別途発注される。
同区間の事業期間は96~13年度で、本年度で事業を完了する見通し。