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山梨県県土整備部

県、荒川ダムの電気設備更新へ

2013/04/25 山梨建設新聞

 県は2010~13年度までの4年計画で荒川ダム(甲府市川窪町ほか)の修繕工事を進めている。最終年となる本年度は予備発電設備や受変電設備など電気設備を中心に更新。8~9月頃には設備の製作に入り、渇水期となる11月頃から工事に入る。本格的な修繕工事は1986年の竣工以来初めて。

 本年度に予定する主なな整備内容は▽予備発電機(非常用発電機)の更新▽受電盤の改良▽気象や堤体観測に関する計測機器の交換▽CCTVカメラの交換。

 うち予備発電機は210V・150KVAの発電機を使用する。受電盤改良は断路器と遮断器を交換する内容で、ともに7・2KV、400A。観測機器は気圧計や古くなったセンサー、記録装置などを交換する。CCTVカメラはデジタル化。取水ゲートや低水放流設備の部品交換なども予定している。

 設備は全て工場製作となるため、県荒川ダム管理事務所は「製作期間を考え第2四半期には発注する」としている。

 事業費は5年計画全体で6億3000万円、本年度は昨年度からの繰り越し分を含め約2億4000万円を確保した。

 同ダムの集水面積は約72・4平方キロメートル。形式は中央遮水壁型ロックフィルダム。1979年着工から約7年かけて建設した。同事務所担当者は「設備が老朽化しており、故障が起きる前に交換することにした」と話す。

 県内のダムではすでに大門ダムの修繕が完了。県は来年度以降、広瀬(山梨市)・塩川(北杜市)両ダムの修繕も行う方向で検討している。


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