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神奈川県鎌倉市

鎌倉市が総合計画見直しへ

2013/04/09 日本工業経済新聞(神奈川版)

 鎌倉市は、市の中長期の施策を示した第3次鎌倉市総合計画次期基本計画(素案)をとりまとめ、公表するとともに、市民からの意見を聞くパブリックコメントの手続きを開始した。

 現行の平成18年度から27年度を計画期間とする第2期基本計画を見直し、26年度を初年度に31年度までの6年間を計画間とするもので、市によると、厳しい財政状況や公共施設の老朽化、東日本大震災を踏まえたまちづくりの推進など緊急を要する課題が生じるなか、柔軟・適切に対応するために見直した。

 地震・津波の避難対策では、市域に数多くあるがけ・急傾斜地については、防災工事の施工に関し、国・県へ働きかけるなど達成率の向上を図る。

 市街地整備のうち、鎌倉駅周辺地区では、豊かな歴史的遺産と良好な自然環境を活かし、市民・来訪者が快適に共存できる、風格と活力ある古都鎌倉の玄関口の再生・創造をしていく。駅西口周辺地区では、駅前広場等の整備の実現に努める。

 大船駅周辺は、東口駅前では、道路施設、商業施設などの都市機能の強化と都市防災機能の向上を図るため、大船駅東口市街地再開発事業を進めていく。西口駅前では、横浜・鎌倉両市一体整備計画(案)の廃止を含めた取り扱いについて、県、横浜市と協議を図る。

 深沢地域では、鎌倉駅周辺、大船駅周辺と並ぶ第3の新しい拠点の創造をめざし、少子高齢社会への対応をはじめとした多様な都市機能の導入を図りながら、都市拠点の実現に努める。

 道路は効率的・効果的な整備に努め、、計画的な舗装修繕工事を進める。

 下水道の整備では、公衆衛生の確保、水質汚濁防止にむけ、事業認可区域内の市街化区域での公共下水道の整備完了を目指すとともに、市街化調整区域内の整備推進を図る。終末処理場などの下水道施設上部の市民利用の実施に向け検討を行う。

 漁業では、鎌倉地域では漁業の継続のため、船揚場や漁具倉庫などの漁業施設の改善を図るとともに、鎌倉地域の漁港建設について継続して検討を行う。

 腰越地域については、漁港改修整備による効果として、さらなる漁業の経営安定化及び地域の活性化が図れる施策に取り組む。

 観光振興では、老朽化した公衆トイレの改修を進めるとともに、トイレが不足している地域においては、さまざまな方策によりトイレの確保に努める。

 歴史的の史跡等の整備では、史跡永福寺跡については環境整備事業を進め、将来史跡(歴史)公園として整備・活用を図る。

 公園行政では、鎌倉広町緑地、(仮称)山崎・台峯緑地などについて整備を進めるとともに、地域の特性や利用者の利便性・多様化するニーズに対応した公園の整備に努める。







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