県は17日、綾瀬市に計画する東名高速道路の(仮称)綾瀬インターチェンジ(IC)の設置に向け、国土交通大臣に連結認可申請を提出した。高速自動車国道法に基づくもので、県等では、認可を受け次第、設計・測量、用地取得に取りかかる。26年4月着工を目指している。
綾瀬ICは、東名高速道路の横浜町田ICと厚木ICのほぼ中間に位置する綾瀬市小園に設置するもので、いわゆるETC(Electronic Toll Collection System:自動料金支払いシステム)搭載車両に限定したコンパクトタイプのスマートICだ。事業を進める県や市では、両ICのほぼ中間に新たなICを設置することにより、県民生活の利便性向上や、地域経済の活性化とともに、既存の両IC周辺の渋滞緩和を図れるとし、環境アセスメントの手続きをなどを進め、昨年11月に事業着手前のアセス手続きを完了させた。
計画では、高速道路と市を南北に貫く県道42号(藤沢座間厚木)に接続する。高速道路を挟んで北側に厚木方面から出口と、東京方面に向かう入口。南側に横浜町田方面からの出口と厚木方面の入口をそれぞれ一か所設ける。出入口を結ぶランプ(道)は、延長400㍍、幅員7㍍。設置に伴い高速道路上に架かる市道橋架替や高速バスのバス停(綾瀬バスストップ)の移設が生じる。
申請書では、インターチェンジを必要とする理由をはじめ、約103・2億円を見込む工事費と負担割合(国が66・1億円、NEXCOが3億円、県・綾瀬市が34億円)。29年度末という工事期間を示している。
県などでは、許可を受けた後、設計や測量、用地取得などの作業に入る。26年4月の着工、30年3月の完成を見込んでいる。