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県が秦野市寺山の一部を保全地域に

2013/06/01 日本工業経済新聞(神奈川版)

 県は28日、秦野市寺山の一部地域を、条例に基づく里地里山保全等地域として選定したと発表した。里地里山の多面的機能の発揮と、次世代への継承を図ることを目的に、土地所有者、県民らとともに保全、再生、活用を進める。今回で選定で、県に里地里山保全等地域は15地域となった。

 里地里山保全等地域は、四季折々の風景、多様な生物を育む空間、生活文化の伝承の場、自然とふれあいの場などの多面的機能の発揮と、次世代への継承を図ることにより、県民の健康で心豊かな生活の確保の寄与を目的に、平成20年に条例化された。これまで、小田原市、相模原市、平塚市等7市1町で選定されている。今回で、15地域7、529㌶となった。

 県では、選定した地域について、土地所有者等と保全等の活動を行う団体との活動協定を締結に向け、支援を行っている。

 今回の秦野市寺山の保全等地域は、市の東部に位置し、金目川が形成する扇状地の北端にあたり、美しい里山や棚田の景観が広がっている広さ129・97㌶の土地。近年、土地所有者の高齢化や獣害により農地や山林の荒廃が進んでいるという。今後、地域活動団体や土地所有者とともに、保全、再生、活用に向けた取り組みを進めていく。





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