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山梨県笛吹市

笛吹市補正で春日居中を増築

2013/06/11 山梨建設新聞

笛吹市(倉嶋清次市長)は「6月補正予算案」を公表した。建設関連では春日居中学校の校舎増築改修費に1億1515万円、石和中学校校舎等改築事業(来年度分の継続費前倒し)に1億3812万6000円をそれぞれ盛った。

 このうち春日居中増築工事は5月21日に実施設計を一級建築士事務所アトリエKへ委託済みで8月頃までに仕上がりそう。議会で予算が可決されれば、同時期に工事公告を行い、9月頃から着工する見通しだ。

 工事内容は既存の図書館延べ100㎡程度を改修、そこを普通教室として活用する。新たな図書室は会議室棟の裏側にS造2階建ての別棟を増築。1階に会議室、2階に図書室を配置する。図書室の改修は県が2014年度までに進める1クラスを35人以下とする小人数学級制度によるもので、公立小中学校全学年に拡大させていく。

 また石和中改築工事では7月頃にも給食棟建替えの工事公告を「建築主体」「電気設備」「機械設備」の3分離で行う。年内に仮設校舎のリース契約を締結し、グラウンド内に建設。既存の給食棟なども同年度に解体する計画だ。

 一方、校舎の建替え工事は来年度を予定する。設計前段階では、北館(普通教室棟)は4900㎡程度、給食棟は700㎡以下の規模。本年度の当初予算には2カ年総額17億1200万円の継続費が計上されている。

 新しい給食棟は、学校給食の高い安全性や効率性を考慮すると、「フルドライ&オール電化方式(調理数800食程度)」が有力。

 現在の北館についてはRC造3階建て延べ1893㎡の規模で、主に普通教室として活用。竣工は1974年で、耐震改修及び大規模改造工事などを1991年に実施済み。耐震基準は満たしているが校舎の構造が「バッテリー方式」という特殊なもので利便性が悪い。このため現地での建替えを進めることにした。

 このほか6月補正予算には観光地防犯カメラ設置(石和と春日居地域に10基程度)費に1500万円、社会教育施設整備(春日居郷土館屋根防水工・スコレーセンター空調及び駐車場舗装工・グリーンロッジ水道施設改修工ほか)費に1億1600万円を計上している。

 市の6月補正一般会計予算額は4億692万5000円とした。

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