甲府市の第3回甲府駅北口、歴史公園整備検討委員会が27日、ベルクラシック甲府で開かれ、山手門と山手渡櫓を江戸中期の年代で復元するとともに、形状や規模を決めた。ただ、これら施設は、隣接して計画する北口1号線との高低差が8・5mともなるため、秋口に開く次回の同委の意向を踏まえ、造成工事等の発注準備に着手する。
山手門は追手門、柳門と並ぶ三御門の一つで、甲府城の内城の最北端にあり、武田城下と新城下をつなぐ役割を果たしていた。市ではこれを、歴史公園(約6000㎡)予定地の南側に復元する。
同委では、歴史公園の中で復元する山手門を、「元文4年甲府城絵図」など江戸中期の記述に基づき、「山手門」(やまてもん)と「山手渡櫓門」(やまてわたりやぐらもん)に名称を統一し、両施設の総称も山手御門(やまてごもん)とした。
2本の柱の上部に渡した横木に屋根がついた単層の棟門を通り、石垣づたいに右側に曲がったところに櫓門を建てる。
各施設の規模は、山手門が幅4・35m×高さ5・6m、櫓門が幅9・45m×高さ11・35m。
しかし、このままの計画だと同施設に隣接して整備を計画する北口1号線の道路との高さが8・5mにもなるほか、櫓門に至っては11・35mの壮大なものとなるため、動線計画について同委に意見を求めていく。
市では、9~10月に予定する次回の委員会の意見を踏まえ造成や石垣工事の具体作業に入る