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国土交通省関東運輸局

輸送サービスを検討/TXの17年開通に向け/茨城運輸支局

2004/08/04 日本工業経済新聞(茨城版)

 国土交通省関東運輸局茨城運輸支局(土屋信乃夫支局長)は先月30日、17年秋頃に開業を予定するつくばエクスプレスと高速バスの結節及び相互利用の可能性などを検討する第1回「つくばエクスプレスと高速バスの結節による輸送サービス等検討委員会」を水戸市宮町のホテルレイクビュー水戸で開催した。

 第1回委員会には、関東運輸局をはじめ、茨城県、県県警本部など地元自治体、関東鉄道(株)、茨城交通、(株)日立電鉄バス、ジェイアールバス関東(株)など鉄道・バス事業者などが委員として出席。議題として<1>調査の目的及び進め方等<2>県内高速バス等の現状<3>結節形態及び結節地の検討<4>需要の調査ーなどについて協議を行った。

 冒頭のあいさつで、土屋・茨城運輸支局長は、平成14年度に創設された公共交通活性化総合プログラムのこれまでの経過を触れながら「つくばエクスプレスと高速バスを結節し、お互いの機能を補完することで定時性等を確保し、利用者の利便性の向上と需要の拡大、さらに地域の活性化を図るため検討を進め、新たな需要の拡大に役立てていきたい」などと抱負を述べた。

 同委員会は、平成17年秋頃に開業が予定されているつくばエクスプレスと常磐自動車道等を利用した高速バスを結節することにより、高速バスの上り方面の定時性等を確保し、鉄道と高速バスそれぞれの利用者の利便性の向上・需要拡大を図り、地域を活性化することを目的に設置された。主な検討事項は、<1>茨城県内において利用するインターチェンジと結節駅の選定<2>バス事業者の結節に関する意向把握<3>需要の調査<4>高速バスの運行計画の検討<5>乗換え施設等の整備のための役割の整理<6>需要喚起及び輸送サービスのためのメニューの検討など-。

 今後、同委員会では、結節する駅の自治体等の意向・要望の把握、バスターミナル等の乗り換え施設や需要の調査を行いつつ、第2回委員会(今年10~11月)、第3回委員会(来年2月頃)の2回の会合を開き、具体的な方策を検討し、実現に向けた合意を行いたい考えだ。

 今後開催予定の委員会検討内容は次のとおり。

【第2回委員会(今年10・11月頃)】

◆運行の見極め◆運行計画の策定◆実現のための役割の整理◆バスターミナル等の整備◆案内板等の整備◆運行計画の調整

【第3回委員会(来年2月頃)】

◆需要喚起のための方策の検討◆実現のための合意



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