厚木市は10日、全市立中学校13校の普通教室と音楽室に冷暖房設備を導入することを決め、業者選定手続きを開始した。プロポーザル方式を用い、設計と施工を一括で発注するもので、設計・管理と工事を請け負う企業グループの結成を求めている。
冷暖房設備導入は、3年前の夏の猛暑以後、学校、生徒の保護者等から熱中症対策等の健康面への配慮や、教室環境の向上を求める要望が寄せられ、夏季における学習環境の整備が課題となっていることから、年間を通して安全で快適な学習環境の提供を図ることを目的に、普通教室と音楽室への設置を決めたもの。
今回、導入に当たっての設計・施工一括発注方式に関し、企業が持つ高度な技術力、豊富な経験等の活用をし、高品質でかつトータルコストの縮減や、工期短縮を図ることを狙った。
設置に向けては、中学校を2校から3校でグループに分け6事業で行う。厚木(都市ガスヒートポンプ式=G)・依知(電気ヒートポンプ式=E)、荻野(G)・小鮎(G)、睦合(G)・藤塚(E)、南毛利(G)・玉川(E)、睦合東(E)・林(G)、相川(G)・森の里(G)・東名(E)。
設計を担う企業、工事監理業務を担当する企業及び施工を担当する企業の3社から成るグループの結成を条件に、設計と監理は、平成15年度以降での同種業務の実績を求め、工事は市入札参加に「管」で登録されている者で市内に本店を有し、15年度以降の実績を条件に加えた。
今後は19日まで、参加表明書を受付、22日に提案資格確認結果通知と技術提案書要請書を送付する。8月28日に技術提案書を求め、9月6日に最優秀提案者に結果を通知、10月に契約締結という流れで進む。
市では、将来的には小学校についても導入する予定だ。