県林政課が所管する林道梅田小平線が、7月29日に開かれた県公共事業再評価委員会で審議され、原案通り「継続事業」として了承された。
同線は、桐生川側の桐生市梅田町5丁目と渡良瀬川側の大間々町小平を結ぶ連絡道として計画、両市町に広がる膨大な森林資源の間伐をはじめとした各種森林整備の促進と山村地域の振興を目的に計画。直接の事業は桐生行政事務所森林部が担当している。ルート上には、貴重な自然植物が植生しているため、事業化後、自然保護団体からルート変更要望があり鳴神山の南側ルートとしていた当初の線形を北側へと見直した。この変更に伴って、全体計画延長は、24・6kmから23km(W5m)へ縮小。また、当初計画にはなかったトンネル整備が浮上。これにより、全体ルートでのトンネル数は当初忍山工区で1か所を計画していたため、合わせて2か所となる。15年度末までの工事進捗率は、延長ベースで40%(9262m)で、このうち赤柴工区~折の内工区までの残延長は601mにまで進んでいる。今年度に約320mの開設工事を実施し、17年度末の開通が見込まれている。
一方、トンネル工については、道路工事が進んでいる忍山工区へのトンネルから先行する考え。延長は250m程度としており、今年度に国際航業(高崎市栄町14-1電話027-328-6400)へ概略設計、地質調査を委託した。残る鳴神山の尾根を通過するトンネルについては、当面は道路工を先行していく。
なお、現時点での全線完成は25年度を目途としており、開通後は一層の林業施業の共同化や機械化が図れること等から着実に推進していく方針。