習志野市は31日、新庁舎等基本設計業務プロポーザルの選定結果を公表した。第1位契約候補者は佐藤総合計画(東京都墨田区横網2-10-12)、2位は日建設計(東京都千代田区飯田橋2-18-3)、3位は日本設計(東京都新宿区西新宿2-1-1)だった。今後、第1位契約候補者の佐藤総合計画と契約交渉を行い、本年度末までに基本設計をまとめる。その後、14~15年度での実施設計を経て15年度中に着工、17年6月竣工を目指して建設を進める。整備手法については秋口までに決定する予定で、デザインビルド方式を採用する場合には、実施設計を含めた設計・施工一括発注となる。
同プロポーザルでは5者が提案を行い、新庁舎等基本設計候補者選考委員会(委員長・廣田直行日大生産工学部建築工学科教授)で業務実績や提案内容を審査し、上位3者を選定した。基本設計業務の内容は市庁舎、消防庁舎、公用車駐車場棟・土木作業員詰所の設計と来客用駐車場を含む敷地全体の外構整備計画及び既存建築物解体計画等で、委託期間は14年3月31日まで、委託限度額は7350万円(消費税を含む)。
新庁舎は、旧習志野高校跡地(市役所前グラウンド、鷺沼2-379-1)約3万5204㎡に建設が計画されている。規模は、基本機能面積を現有庁舎面積に近い1万4600㎡、付帯機能面積(防災機能、情報通信機能、保健検診機能、市民協働機能など)を3000㎡とし、この合計1万7600㎡(別途、公用車駐車場棟・土木作業員詰所棟約1900㎡)を基本として計画を進める考えだが、現有面積そのものが、かなり狭あいなことから、基本設計段階で精査し、必要があれば調整する。
一方、新消防庁舎の規模は、既存の消防庁舎面積約3500㎡(別途、訓練棟を想定)を基準として計画し、同時期に建て替える市庁舎との機能連携によりコンパクト化を図る。
施設整備の基本方針は、①市民サービスの向上につながる庁舎②市民が集う開かれた庁舎③情報化へ配慮した庁舎④災害に強い庁舎⑤非常時に対応できる庁舎⑥経済性とのバランスを考えた庁舎⑦経営的視点を取り入れた庁舎⑧公共施設再生の取り組みと連携した庁舎⑨ユニバーサルデザインに配慮した庁舎⑩地球環境に配慮した庁舎⑪景観形成や周辺環境に配慮した庁舎。総合窓口や市民交流スペース、多目的活動スペース、防災拠点機能などを取り入れるほか、自然エネルギーの活用にも配慮する。
建設事業費の総額は、90億円(消費税を含む)を上限として想定。内訳は新庁舎整備費約76・1億円(設計・監理費約4・8億円、建設工事費約60・7億円、外構等その他工事費約10・6億円)、新消防庁舎整備費約13・9億円(設計・工事監理費約0・9億円、建設工事費約12・1億円、既存建物解体費約0・9億円)。また、整備手法は従来方式以外にデザイン・ビルド方式(DB方式)、デザイン・ビルド・メンテナンス方式(DBM方式)を比較検討する。