老朽化が進むYLO会館の方向性を決めるため西桂町の町民総合調整審議会は、会館を新たに建替えるのではなく来年度に改修して活用することを決めた。残す3回の審議会で施設改修に向けた方向性を固め、9月上旬には小林町長へ答申書を提出する予定だ。改修工事の実施が決まれば9月議会へ設計委託費を計上。通常の指名競争あるいは指名型プロポーザル方式などにより業者選定を行い、来年度当初予算に改修工事費を要望する。仮に審議会でまとまらない場合は、年度内に方向性を固めて町長に答申し、来年度当初予算に設計費などを計上していく。
YLO会館(下暮地937-4)はRC造2階建てで延べ約1500㎡の規模。1978年に竣工し90年に増築した。2012年に行った耐震調査では基準を満たしていることが分かった。だが建物の雨漏りや屋根の形状、機能面で問題があったため、耐震補強はせず改築や改修工事を実施し、より使いやすい施設として活用することを決めた。
改修内容については現在審議会で話し合っているところだが、「屋根に太陽光発電の設置」「建物全体にバリアフリー化」「エレベーターの設置」などの意見が出ているという。
現在会館は教育委員会を始め、児童館、学童放課後児童クラブ、生涯学習施設として様々な機能を果たしている。ただ浴室など余り使用していない所もあり、総務課では「機能面などを含めしっかりとした改修を行いたい」と話す。