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リニア建設へ期成同盟会が総会

2013/08/06 日本工業経済新聞(神奈川版)

 リニア中央新幹線の早期建設と県内への停車駅設置を目的に県知事や県内市町村、経済団体で組織するリニア中央新幹線建設促進神奈川県期成同盟会の平成25年度総会が2日、中区内において開催された。

 総会では、平成24年度事業報告、決算報告や25年度事業計画(案)、予算(案)のほか、総会決議(案)を審議する。

 リニア中央新幹線の建設に向けては先月24日、麻生区内において事業主体の東海旅客鉄道㈱と期成同盟会の主催よる説明会が催されている。環境影響評価方法書(アセス方法書)の調査状況や、相模原市内に予定されている地下駅のイメージが示されている。

 総会では、事業計画・予算案を審議し、原案どおり了承したほか、関係機関への早期着工に向けた要望書を採択した。

 要望書は、工事実施計画の申請・認可など、必要な手続きを着実に進め、早期着工を図ること。駅を橋本駅周辺に設置ととともに、駅の整備に当たっては、地元のまちづくりの意向を十分反映させ、地域の発展に資するよう努めること。工事の際には、円滑な事業進捗を図られるといった地元企業が携わる利点を踏まえ、受注機会の拡大に配慮するなど、地域の活性化に資するよう務めることをなどを盛り込んだ。

 席上、会長を務める黒岩知事があいさつに立ち「駅の誘致については、まちづくりの観点から同盟会臨時総会において橋本駅周辺とすることを決議し、JR東海へ要望したところ。県では、県立相原高校の移転が必要とされた場合を想定し、移転候補地の選定など、駅設置へ準備を進めている。今、さがみロボット産業特区の認定を受け、まさにリニアの未来イメージとロボットがイメージを一体にまちづくりを進めようとしている。ぜひ、JR東海に置かれましては、地元の意向を踏まえ、橋本駅周辺に駅設置を是非ともお願いしたい。今後も力を合わせて、早期実現に向け全力を傾けていきたい」と訴えた。

 加山俊夫相模原市長は「秋ごろにも駅位置が明らかになった段階で、利用者の利便性、快適性などに配慮した、神奈川県をはじめ圏域のさらなる発展に寄与できる計画になるよう求めていきたい」と述べる一方、駅周辺地域について北のゲートにふさわしいまちづくりを着実に進めていきたい」と結んだ。

 金子慎東海旅客鉄道副社長は、アセスの調査が順調に進んでいる」と報告したうえで、事業への理解を求めた。





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