南アルプス市西南湖の温泉施設「やまなみの湯」周辺に農業団地を整備する計画で南アルプス市は、現在地権者との用地交渉を進めている。
市によると、交渉は最終段階に入っていて近く計画がまとまる見込み。整備予定地では米や柿を栽培しており、その収穫が終わる11月以降、県が造成工事を始める見通しだ。造成には約1億円を見込んでおり、県の6月補正予算に計上した。
やまなみの湯南側約8hの農地のうち、第1工区としてまずは4・9hを先行整備する。第1工区に関係する地権者は47人。将来的には同施設北側農地も整備する計画で全体では約14hに及ぶ農業団地となる予定。
農地は農業生産法人のサラダボウル(中央市西花輪3684-3)に貸し付ける。地権者との貸借契約は市が一手に行い、市が借りた土地をサラダボウルに貸す形となる。契約期間は20年間。
サラダボウルは借りた農地でトマトを栽培し、県外スーパーなどに出荷する予定。
市担当者は「遊休農地の解消に繋がるとともに雇用も生まれる。市の税収も増える」と大きな期待を寄せている。