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茨城県つくば市

つくば市では基本構想策定/霞ケ浦町は合併後に

2004/08/10 日本工業経済新聞(茨城版)

 茨城県南地域では現在、つくば市と、霞ケ浦町で新庁舎の建設が計画されている。つくば市では、すでに基本構想案を市長に最終答申したことから、今後、基本構想をまとめるとともに、建設手法でPFIの導入などを検討する。このうち基本構想案については、市民から意見を募集していたため、整理した結果が9月の市議会定例会で報告される予定。一方、霞ケ浦町では、千代田町と合併協儀を進めているため、合併して以降の組織機構が明確になった後、基本設計を業務委託する。12月までには委託されそう。

 つくば市では、昨年7月に庁舎建設審議会を発足して以降、庁舎のあり方や建設場所などについて協議を進めていたが、現在では分散している既存庁舎の利用方法や新庁舎の建設手法についてPFIの導入などを検討している。5月20日に審議会でまとめた基本構想案が市長に最終答申されたため。

 基本構想案については、市民から意見を募集していたことから、9月の市議会定例会で整理した結果を報告する見通し。

 構想案では、建設場所の適地について葛城中部地区、続いて竹園地区が候補となっているが、葛城地区での建設を希望する市民の意見が多かったという。

 仮に葛城地区で建設を進めることになった場合は、建物については中層7階建てとなりそう。

 既存庁舎の利用方法についても市民を無作為に抽出し、アンケートを依頼する考え。

 一方、霞ケ浦町では12月までに基本設計が委託されそう。千代田町と合併協儀を進めているが、合併後の組織機構について、事務的な調整を進めているため。基本設計についてはプロポーザル方式で提案書を募り、最適者を選定する考え。

 すでに、建設場所について、候補地を選定しているため、9月に町議会に経過を報告し、その後、基本設計を委託する予定だった。

 しかし、組織機構の調整が当初に見込んでいたよりも遅れているため、12月までに建設候補地についても議会に報告する考え。

 新庁舎の建設については、建設基金を積み立てるとともに、昨年5月に庁舎内の職員らで建設検討委員会を発足。10月には町議と住民らで建設審議会も発足したことから、検討委で選定した建設候補地について、審議会での協議を進めていた。



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