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埼玉県川口市

朝日環境センター建設事業のごみ焼却施設を11年9月議会案件で発注

1999/06/30 埼玉建設新聞

 川口市は(仮称)朝日環境センター建設事業でごみ焼却施設分の国庫補助内示が得られたことから早急に機種選定と発注形態・方法について詰めている。工期を考えると九月議会案件に諮問すべく一般競争ならば七月公告、八月中旬ごろの入札執行が見込まれる。

 発注形態は、最終的にはごみ焼却処理施設とリサイクルプラザ・管理棟との分離が有力。また、リサイクルセンター機能部分と建物も分離になる可能性がある。完成は十四年度末。

 (仮称)朝日環境センター建設事業は、青木環境センターが稼働後三十四年、戸塚環境センターが同二十二年、さらには隣接している鳩ケ谷市の環境センターも老朽化し昨今のダイオキシン対策の上からも施設更新が望ましいとして新築するもの。

 建設地は朝日四丁目と鳩ケ谷市南三丁目の敷地二万九、七〇〇㎡内。新芝川、あずま橋通りなどに囲まれている。

 ごみ焼却処理施設は日量四二〇tで一四〇t炉を三基整備する。施設構造はSRC造・RC造、高さ三六m、煙突はRC造外筒、高さ一〇〇mで計画。

 処理方式は全連続燃焼式ガス化溶融炉を採用。このガス化溶融炉は半年程度前、ベルギーでガス漏れが起き安全性に疑問がもたれたが、福岡県八女市、愛知県豊橋市が最近採用しており技術的には認められている。ドイツ・シーメンス社の機種採用が有力視されており、国内では三井造船が提携している。また、昨年度、厚生省への補助申請の際、技術資料積算見積もりでは四社が提出。三井造船以外では荏原製作所、新日本製鉄、川崎重工業が提出しているようだ。

 一方、リサイクルプラザ・管理棟は地下一階地上五階建て、延べ床面積約一万五、三二八㎡で計画している。地下一階と地上一階部分は駐車場。

 また、地下の一部から地上二階まではリサイクルプラザとして整備する。処理能力は九五t、資源ごみ・有害だけを対象とする。処理方式は手選別および機械選別・圧縮方式。

 三階はメーンの入り口と管理事務所、リサイクル工房館、リサイクルショップ。四階は管理事務所、研修室、見学説明室、ビデオ情報室、廃棄物情報コーナーなどを整備する。

 五階は見晴らしの良さを売りとした浴場、プール、休憩室などの住民還元施設になる。

 駐車場は全体で九〇台、緑地は敷地面積全体の二割を確保し、玄関前はイベントスペースに利用する。

 総事業費は当初へ三二一億七、六〇〇万円を計上。



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