高萩市は、6日開会の定例市議会に9月補正予算案を提出した。主なものとして津波避難誘導灯・サイン整備に調査設計費も含め1億円、下君田地内など辺地への防災行政無線(移動系)整備工事費に4573万2000円を計上。設計関係では秋山小学校の北側校舎改築に向け実施設計委託費1472万1000円を盛り込んだ。
一般会計では4億2672万2000円を追加し、当初からの総額を128億3911万8000円としている。
津波避難誘導灯・サイン整備は、沿岸部の交差点や直線区間などを中心に、高台までの各道路へ誘導灯と案内表示をそれぞれ約100カ所ずつ設置する。停電時でも見えるよう発光式やソーラー式のものを採用予定。設計費に450万円、工事費に9550万円を配分。
防災行政無線は、辺地総合整備計画に基づき君田小学校と君田中学校の2カ所へ中継局と防災行政無線をそれぞれ設置するほか、大字ごとの計7カ所へ防災行政無線を設置する。
秋山小学校の北側校舎(島名地内)は、1960年4月に建てられたRC造2階建て延べ1206㎡(教室数14)を解体し、コンパクトに建て替えるため設計費を計上。現在、㈱桜設計事務所(水戸市千波)が解体設計中。12月までに補正予算を計上し解体工事を発注するという。
そのほか、公有財産の適正な管理計画をまとめるため公共施設管理計画基本方針策定委託に735万円、グリーンタウンてつな粗造成地利活用計画策定委託に311万9000円、ボーイスカウト日本連盟の高萩スカウトフィールド整備促進補助に150万円、赤浜地内の堺田地区水路改修工事(136・5m)に218万4000円、秋山中集会所の外構改修工事に107万5000円、市営手綱住宅(北1・4号棟)駐車場整備の実施設計に50万円。
懸案であった赤浜地区の「しも川出水対策」では県の技術的支援を受けながら検討した結果、工法を含めた実施設計を進めることになり、委託費に231万円を計上。
消防関連では災害用備蓄倉庫整備工事費に134万4000円、教育関連では小学校の修繕に184万9000円、中学校の修繕に249万6000円。
災害復旧では、林道鳥曽根線ほか1路線の災害復旧工事に118万7000円、中戸川公民館の石垣復旧へ測量設計委託費104万円、工事費449万4000円を配分した。