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茨城県検査指導課

設計テクリス100万円以上に拡大/実績アピールの場を/県検査指導課

2013/09/20 日本工業経済新聞(茨城版)

 県土木部検査指導課は、共通仕様書(設計、地質・土質調査、測量作業)を一部改訂し、提出書類における業務実績情報システム(テクリス)の契約金額を500万円以上から100万円以上に拡大した。コンサル業務で業者を選定する際、実績を反映してほしいとする地元コンサルなどの要望に応えた格好。10月1日適用だが、ことし4月1日以降の分も申請できる。

 地元コンサルなどの小規模コンサル業者は、昨今、技術者の育成や技術力の向上を図っている。また現場状況に精通した設計が適格に行えることから、県では企業の要望を踏まえ実績がアピールできる場を模索。

 一方、国土交通省では2008年4月に共通仕様書を改正し、契約金額が100万円以上の業務についてテクリスの登録を実施しており、また8割以上の都道府県も同様に実施している。

 これらのことから、県発注100万円以上500万円未満の業務でも、業務実績などの客観的な情報を各発注機関が共同で利用できるようにする。

 適用日は10月1日以降に起工決議する設計、地質・土質調査、および測量。ただ、ことし4月1日以降に業務完了した100万円以上500万円未満の業務についても、監督員の確認を受け、登録機関に登録申請できるものとしている。

 県などの各発注機関では、登録された業務実績を指名する際の判断材料などにしていく方針。



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