韮崎市から南アルプス市にかけて縦断する旭・有野バイパス建設で県は、道路設計を進めている。バイパスはＬ約５２００ｍ、Ｗ10・５ｍ。現道との取り付け部を除く全線にわたり片側歩道２・５ｍを設置。取り付け部のみ両側歩道のためＷ13ｍとする。線内には御勅使川をわたる橋りょうを整備する。

　現道は南アルプス市有野地内の県道韮崎南アルプス中央線。沿線には市立白根源小や県立北病院、御勅使公園などがある。バイパスは現道東側に整備する。全体のうち御勅使南公園から北側を県中北建設事務所・峡北支所、南側を同事務所本所が所管する。

　事業の進捗について峡北支所は、現場で行われている稲刈りが終わりしだい道路予備設計に入ると説明。設計はハヤテコンサルタントが担当する。御勅使南公園から北側は甲府市に向かって勾配がある地形のため、設計が難しい面があるという。県はルート案をいくつか出し、地元と協議の上ルートを決定。年度末までに詳細設計に入りたい考えだ。

　御勅使川に架ける橋りょうはメタルの３径間でＬ１２５ｍ（川部分のみ）を想定。川だけでなく、川沿いの公園施設も含めて橋をかけるか検討しており、その場合延長はさらに長くなる。

　本所分については、ルートが決まりすでに道路詳細設計に入っている。勾配はほぼなく平地のため「切り土も盛り土もせずに現道をそのまま広げていく」（同事務所道路課）イメージだ。今後は地元と調整しながら用地測量などに入るとしている。