県県西土木事務所は今年度、南足柄市と箱根町を連絡する道路(県道731号・矢倉沢仙石原)の開通に向け、事業着手した。現在、区間の一部について詳細設計作業を進めているところで、年度内に法面調査を手がけていく。
連絡する道路は、同市矢倉沢と同町仙石原を結ぶ路線で、既存の林道を活用し、整備を図る。同市矢倉沢の御殿場大井線から定山林道に入り、黒白(こくびゃく)林道、明神林道を経て同町仙石原の国道138号に至る10・9㌔の路線。
県では、道路ネットワークの充実により、災害時の代替ルートとなるだけでなく、両地域の広域連携が促進され、観光振興をはじめとする地域活性化にも役立ち、箱根地域の渋滞緩和を図る重要な道路と位置づけている。
整備に当たっては、極力地形の改変をせずに進める考えで、大型バスの通行は想定せず、乗用車を利用に限定する考えで、幅員5㍍で計画を立てている。
今年度は、御殿場大井線から延長1・8㌔の定山林道区間の詳細設計と、起終点の交差店の詳細設計を日本都市整備に委託し、作業を進めているところ。事務所では年度内に黒白林道と明神林道区間の法面調査を実施する。
事務所では、引き続き調査設計を進め、早期の工事着手を図る考えだ。