綾瀬市は9月27日、東名高速道路の綾瀬スマートインターチェンジ設置に向け、用地取得に係る支援業務の委託手続きを開始した。必要となる土地の取得に伴う損失補償等に関する業務の一部を委ねるもので、9月議会で補正予算を計上した。27年度の3か年にわたる業務となる。
綾瀬ICは、東名高速道路の横浜町田ICと海老名ジャンクション間の綾瀬市小園に設置が計画されているもので、いわゆるETC(Electronic Toll Collection System:自動料金支払いシステム)搭載車両に限定したコンパクトタイプのスマートICだ。
計画では、高速道路と市を南北に貫く県道42号(藤沢座間厚木)に接続するもので、高速道路を挟んで、北側に厚木方面から出口と、東京方面に向かう入口。南側に横浜町田方面からの出口と厚木方面の入口をそれぞれ一か所設ける。出入口を結ぶランプ(道)は、延長400㍍、幅員7㍍。設置に伴い高速道路上に架かる市道橋架替や高速バスのバス停(綾瀬バスストップ)の移設が生じる。
事業費は、約103・2億円を見込む。工事費と負担割合は(国が66・1億円、NEXCOが3億円、県・綾瀬市が34億円)。
6月に高速自動車国道法に基づくIC設置に関する国の許可が下り、事業が実施が決まった。それを受け、市では、対する説明会を開催したほか、9月議会で補正予算を組み、買収前の建物の補償、移転補償、土壌汚染関係調査、測量委託の費用などの今年度分として6、100万円を追加していた。
選定に当たっては、市の入札参加登録している者で、国、県や中日本高速道路が発注した補償業務等での実績があることなどを条件に募集を開始した。7日まで実施要領等の配布、8日まで資格審査表明書の提出を受け付け、10月15日に第1次の書面審査、11月1日にヒアリングを実施し、8日に受託候補者と契約を交わすという流れだ。