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群馬県下仁田町

一次選考で6者に/(仮)しもにた森林力発電所

2004/08/18 群馬建設新聞

 木質資源を燃料としてガス化発電を行う(仮称)しもにた森林力発電所の建設に向け、ガス化技術に関する提案を公募した下仁田町はこのほど、一次選考の結果を公表した。それによると選考されたのは川崎重工業(兵庫県)、中外炉工業(東京都)、月島機械(東京都)・ユニチカ(京都府)、荏原製作所北関東支店(埼玉県)、栗本鉄工所(大阪府)、日立造船(東京都)の6者。24日の午前中に公開プレゼンテーションを実施、その後、各社とヒアリングを行い1者を特定し、施設設置に関して詳細な検討に着手する。町で発生する土場残材や製材残材などの木質資源を燃料にガス化発電を行い、そこで発生した電気や熱を近隣の需要施設に供給し、余剰電力については売電するための施設を17年度を目標に建設する。同町では地球温暖化などの問題を踏まえ、「地域の資源で地域のエネルギーをつくる」という観点から昨年度、木質バイオマスのエネルギー利用に関する基礎調査を県との連携により実施し、ガス化の電熱利用技術によるエネルギー化施設の設置案を作成した。

 木質バイオマスのガス化形式は、多種に渡ることや設置事例が少ないことなどから、広く技術提案を公募し、同町に最も適したガス化技術を選定する。公募は、ガス化電熱利用に関する木質バイオマス原料の前処理技術やガス化技術、発電及び熱利用技術などの一連の技術が対象で、町長や学識経験者らで構成する選考委員会の中で、技術性能や経済性などを評価し、1件を選定する。

 検討予定地は町中心部の伊勢山下地区(町土地開発公社所有地)で、バイオマス供給量約3500t、発電規模は300~400kwを想定。



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