国道122号に架設されている昭和橋の架け替えを計画する行田県土整備事務所は20日、予定額5313万9000円で詳細設計業務を入札執行する。指名は13者。橋梁計画は、橋長656m、有効幅員11m、設計活荷重B過重。旧橋の撤去および2期施行部について、経済性、施工性、供用性、景観、環境など総合的な検討を加えて設計を行うほか、合わせて各工種ごとに概算事業費を算出する。現在、進めている新橋の完成を待って、事業を展開していくことになりそうだ。
上部構造は、11径間連続非合成鋼鈑桁(少数主桁)。下部構造は、逆T式橋台、壁式橋脚。基礎は鋼管杭φ1000mm、鋼管矢板基礎。
旧橋は、上部構造が鋼ランガー桁、鋼鈑桁、下部構造が中抜き橋台、壁式橋脚、基礎は木杭、ケーソン基礎となっている。
業務概要は、上部工が伸縮装置、落橋防止システム、排水装置、高欄などの付属工の構造設計を含む。下部工は、逆T式橋台2基、壁式橋脚10基、基礎工は、橋台基礎として既設杭2基、橋脚基礎が既設杭2基と鋼管矢板ウエル8基。
同橋は、地震時水平力分散構造を有する橋に該当するため、動的照査法によりレベル2地震に対する耐震性能の照査を行う。
また工事用道路の確保、現道の切回し、施行ヤードの確保に加えて、施工方法や施工順序、仮設備計画などの施工計画を検討。
このほか、既設橋の撤去数量の算出や撤去手順、方法、既設上部工に際しての旧橋撤去設計。施工計画を踏まえ、計画される仮桟橋2基の詳細設計、橋台施工時の締切工2などの土留工設計、両側50m程度の護岸設計を行う。
根固め設計は、橋脚を中心として橋軸方向23・63m、橋軸直角方向53・23mの範囲に計画されるもので、対象は4基となっている。