NPO法人長野県GIS協会(会長=増沢延男・みすず綜合コンサルタント)は23日、本年度2回目となる地理空間情報技術者育成講座=写真=を長野工業高等専門学校において開催した。
講座には4年生の生徒35人が出席し、黒田孝春校長も見学に訪れ講義の様子を見守った。講師は前回に引き続き、同協会の副会長でもある嶺水の小山忠孝代表が務め、国土地理院の基盤地図情報を使って長野市内の「グルメサークル美酒乱ナガノ調査記録GIS」と題して指導した。
小山講師は前回のおさらいをしながら、この日のテーマについて「皆さんは市内の飲食店を調査し、格付けの活動しているとします。しかし、調査記録は膨大なため、過去の記録はほとんど活用できていないのが現状。大切な記録簿をムダにしないために、メンバーになったつもりで調査記録簿GISデータを作成してみましょう」と説明。作成方法を指導した。
長野市内のデータを国土地理院のサイトから無償ダウンロードしたディスプレイに、生徒からは「目がチカチカする」などの声が上がり、属性情報を削除した画面では「げー気持ち悪い。いやだ何とかして」など悲鳴にも似た歓声を上げながらも、GIS作成に真剣な表情で取り組んでいた。
黒田校長は「今日はとても貴重な授業ですね。みんな楽しそうに一生懸命だ」と話していた。