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神奈川県横浜市

横浜市の新港9号岸壁大型客船対応へ

2013/11/06 日本工業経済新聞(神奈川版)

 第59回横浜市港湾審議会がこの程開催され、議題として1.横浜港港湾計画の軽易な変更、2.平成25年度港湾環境整備負担金の負担対象工事の指定が審議され承認された。また、報告事項として横浜港港湾計画改訂の検討状況(中間報告)について、その個別事業の内容を明らかにした。

【港湾計画の軽易な変更・旅客船埠頭計画】

 世界的にクルーズ人口が増加している中、気軽に利用出来るよう客船の大型化が進んでいる。横浜港においても5万.~7万G/T級を中心に寄航数が伸びている。ちなみに横浜港は24年度の寄航数は142隻で、10年連続日本一位となっている。

 現在横浜港に寄航する客船は、大さん橋ターミナルで受け入れているが、近年の客船の大型化により、大さん橋だけでは配船することが難しい状況になっていることから内港地区(新港9号岸壁)の旅客船埠頭計画を変更することになったもの。

 既設の新港9号岸壁は水深7.5㍍、延長220㍍、対象船舶7万G/T級だが、これを水深9㍍、延長340㍍、対象船舶15万G/T級に変更する。

 また、この埠頭計画に対応するため、9号岸壁の泊地を水深9㍍、面積1㌶と航路・泊地を水深9㍍、0.7㌶を新規計画する。

 事業スケジュールは26年度から29年度で30年春に開業予定。総事業費は約40億円。

【港湾計画の軽易な変更・大規模地震対策施設】

 大規模地震が発生した際、海上から輸送される緊急物資の受け入れのため、港の機能を確保することは重要で、緊急物資輸送の耐震強化岸壁は、大規模地震に備え防災機能の強化を求められている。そこで既定計画のうち9号岸壁を増深・延伸して受入機能を強化する。





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