県柏土木事務所は社会資本総合整備交付金事業として、都市計画道路3・3・2号箕輪青葉台線(延伸部)に本年度着手した。総事業費21億8800万円を投入し、柏市塚崎から増尾までの約833mを整備する。構造物として大津川を横断する橋長約68・9mの橋梁の新設を計画し、この予備設計を今月6日の入札で近代設計(千葉営業所・千葉市中央区新田町7―16)に委託した。
同路線は、整備中の都計道3・3・2号箕輪青葉台線(旧増尾南増尾線)が本年度で事業を完了する見通しであることから、路線を新たに東側の国道16号方向に延伸する。4月16日付で関東地方整備局から認可となり事業に着手した。
本年度の事業費は5000万円で、橋梁の予備設計のほか、道路予備設計、路線測量、土質調査、樋管設計などの業務を委託。
同路線の起点は柏市塚崎293地先で、終点が柏市増尾161―2地先。柏市道70256号線を起点に、市道7026号線と市道70106号線とのT字路を交差し、大津川を横断、都市計画道路3・4・11号名戸ヶ谷捕込線に至る路線を整備する。
道路幅員は全幅約25mで、車道が16m(路肩、中央分離帯含む)、歩道が3mの両側歩道。将来的には4車線化するが、当面は暫定2車線(歩道片側3m)を目標に整備を進める。路線の南側は盛土を行い、北側では擁壁を設置する。
同路線は、東葛飾南部地域の交通問題の抜本的解消を図ることを目的に、4車線道路の整備を進めているもので、同路線を整備することで、大津川により分断されている地区の交流を図るとともに、短期的には既成市街地の狭あいな道路混雑の解消などを図り、長期的には主要な都市を連結する主要地方道市川柏線のバイパス機能を担う広域幹線道路となる。
一方、整備中の箕輪青葉台線(旧増尾南増尾線)は、1997年1月に事業認可を取得(11年3月に変更)し、同事務所が96年度から、柏市増尾字二本松地先から同市増尾台地先までの延長約845m(道路幅員25~29m)を対象に、国の地域自主戦略交付金を活用して整備を進めている。
同区間の総事業費は59億2000万円を見込み、昨年度末までに事業費56億4900万円を投入し、昨年度末での事業費ベースの進捗率は約95%に達している。本年度は事業費2億7100万円で、道路擁壁工事などを実施し、年度内の事業完了を目指している。
都計道箕輪青葉台線(延伸部)の本年度の主な業務は次の通り。〔①委託業者②委託額(予定価格)③工期〕
▽橋梁予備設計=①近代設計②680万円(750万円)②14年3月25日▽道路予備設計=①トーニチコンサルタント(千葉事務所・千葉市中央区新千葉1―6―1②510万円(545万円)③14年3月25日▽路線測量=①綜合企画測量(柏市大井1914)②565万円(572万円)③完了▽土質調査=①つくも(大網白里市大網652―3)②720万円(748万円)③完了▽樋管設計=①和合建設コンサルタント(千葉市中央区新宿2―3―6)②1185万円(1262万円)③完了