月島機械の子会社、月島環境エンジニアリング(ТSKE、社長・槇島亀久夫氏)は、韓国の大手エンジニアリング会社、GSエンジニアリング&コンストラクション社より、サウジアラビアラービグ第2期工事における廃液・廃ガス処理設備を受注したことを明らかにした。
第2期工事は、住友化学とサウジアラビアン・オイル・カンパニー(通称サウジアラムコ社)のサウジアラビア合弁会社、ラービグ・リファイニング・アンド・ペトロケミカル・カンパニー(通称ペトロ・ラービグ社)が操業中の世界最大級の石油精製・石油化学統合コンプレックスで、エタンクラッカーの増設や芳香族プラントの新設による新たな原料供給を通じて、さまざまな石油化学製品の生産が予定されている。
同社の廃液処理設備は、特殊な焼却炉が設備の中心で、各種産業プラントから排出される廃液を効率的に燃焼、950~1000℃の高温で酸化無害化するのが最大の特徴だ。日本国内はもちろん、世界でもトップクラスのシェアを誇り、サウジアラビアにおいても昨年までに9件の納入実績がある。
サウジアラビアなど資源国では、今後も引き続き多くの資源開発、精製プロジェクトが計画されており、同社では「それらのプロジェクトにおける廃液・廃ガス処理といった環境対策設備の受注拡大を図り、地球環境保全に貢献したい」と述べた。