木更津市は21日、12月補正予算案を発表した。一般会計では、ＰＦＩ（ＢＴＯ）方式で実施する市庁舎整備事業に限度額93億６６７２万円の債務負担行為を設定した。同事業では先月31日に実施方針を公表。今後、今月中に要求水準書案が公表となる見通しで、来月下旬に総合評価一般競争入札を公告し、４月下旬の落札者決定後、６月議会での契約承認を目指す。補正予算の一般会計は６億２８３０万円を追加し、補正後の総額を３７４億３９２８万円とする。

　新庁舎の建設場所は現庁舎西側の駐車場内。規模はＳ・ＳＲＣ造８階建て延べ約１万８０００㎡。来年度で着工し、15～16年度の２か年で建設し、16年９月中の竣工、10月１日からの供用開始を予定している。基本計画の策定及びＰＦＩアドバイザリー業務はパシフィックコンサルタンツ（千葉事務所・千葉市中央区新町１―７）が担当。

　補正予算では市庁舎整備事業のほか、こども・子育て支援新制度に係る電子システム等構築事業費に限度額１６００万円、健康増進センター維持管理費に同３７９万円、小櫃堰公園指定管理料に同６４６０万円、鳥居崎海浜公園内水泳プール指定管理料に同１７８８万円などの債務負担行為が設定された。

　一方、中野畑沢線周辺市道整備事業（久津間工区）、中野畑沢線周辺市道整備事業（江川・新宿工区）、巌根駅西口ロータリー改修事業の３事業に繰越明許費が設定された。

　補正予算の主な内容は次の通り。

　▽庁舎維持管理費＝３００万円▽三日月福祉基金積立金＝６０００万円▽児童遊園維持補修工事＝１００万９０００円▽林道維持管理工事＝50万円▽観光地魅力アップ整備事業補助金＝２４５万３０００円▽市道１０１―２号線道路改良工事（牛込工区）＝１５００万円▽金田総合高速バスターミナル工事＝７９９万５０００円▽庁舎・消防団詰所維持管理費＝１３０万円▽博物館データ整備事業委託＝４６６万２０００円▽応急災害復旧工事＝３５０万円

　【債務負担行為】

　▽市庁舎整備事業費＝93億６６７２万１０００円に金利変動及び物価変動による増減並びに消費税及び地方消費税を加算した額の範囲内（13～31年度）▽こども・子育て支援新制度に係る電子システム等構築事業費＝１６００万円（13～14年度）▽健康増進センター維持管理費＝３７８万６０００円（同）▽小櫃堰公園指定管理料＝６４６０万２０００円（13～18年度）▽鳥居崎海浜公園内水泳プール指定管理料＝１７８８万４０００円（13～16年度）▽学校給食調理及び配送業務委託＝１億１７６万９０００円（13～14年度）

　【繰越明許費】

　▽中野畑沢線周辺市道整備事業費（久津間工区）＝６８３６万９０００円▽中野畑沢線周辺市道整備事業費（江川・新宿工区）＝４４２８万３０００円▽巌根駅西口ロータリー改修事業＝５０００万円