県内を走る鉄道の輸送力増強などについて関係機関に働きかける県及び市町村、経済団体で組織する神奈川県鉄道輸送力増強促進会議は20日、ワークピア横浜(中区)において平成25度総会を開催した。吉川伸治副知事をはじめ県内市町の関係者らが集まった。来賓に県内鉄道事業者の関係者を招く中、各鉄道事業者や国に対しての、輸送力増強や利便性向上に資する取組・施策に係る要望事項を決議するとともに、鉄道事業者に対する、要望書の提出を決めた。
促進会議は、昭和39年に、県内の鉄道輸送力の増強、利便性の向上等を図ることを目的に、県をはじめ県内の33市町村長、神奈川県商工会議所連合会会頭、神奈川県商工会連合会会長で発足。各鉄道事業者や国に対して要望活動を展開している。
要望事項では、昨年度に続き東海道新幹線の新駅や相模線複線化、小田急多摩線の延伸、相鉄いずみ野線延伸などを盛り込んだほか、新規に鎌倉市内で横須賀線の地下化を求めた。会議では、要望事項を原案どおり承認し、その場で各鉄道事業者に提出した。以下、今年度の鉄道事業者に対する要望事項は次のとおり。
○東日本旅客鉄道
▽東海道貨物視線の貨客併用化の実現▽藤沢~大船間の新駅設置▽北鎌倉駅舎の改築・整備▽横須賀線の地下化▽新横浜駅西口改札の新設▽関内駅北口の駅施設等の整備▽相模線複線化の早期実現・行き違い施設の設置▽(仮称)西久保駅、(仮称)海老名運動公園前駅、(仮称)上今泉駅、(仮称)磯部駅、(仮称)作の口駅の設置
○東海旅客鉄道
▽東海道新幹線新横浜駅と小田原駅間の寒川町倉見地区への新駅設置▽御殿場線山北駅、東山北駅、谷峨駅の改良整備
○小田急電鉄
▽多摩線の愛川・厚木方面への新線建設▽▽海老名駅~座間駅間の新駅設置▽鶴巻温泉駅舎等の整備
○京浜急行電鉄
▽京急久里浜駅以南の早期完全複線化▽三崎口駅以南への延伸
○東京急行電鉄
▽田園都市線溝の口から鷺沼駅までの複々線化
○相模鉄道
▽いずみ野線の平塚への延伸。ツインシティ方面の延伸▽海老名駅~かしわ台駅への新駅設置
○京王電鉄
▽相模原線の橋本以西への延伸計画の具体化