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神奈川県でリニア、アセス準備書見解書を縦覧

2013/11/28 日本工業経済新聞(神奈川版)

 県は26日、リニア中央新幹線を計画する東海旅客鉄道㈱(JR東海=名古屋市・山田佳臣社長)が提出した、建設に伴う環境影響評価準備書(環境アセス準備書)で県民から寄せられた意見に対する見解書を明らかにするとともに、縦覧手続きを開始した。また、法に基づく、公聴会の開催を示した。

 リニア中央新幹線は、三大都市圏を高速で安定に結ぶ幹線鉄道路線の充実、開業後50年を目前とした東海道新幹線のバイパス機能を担うことなどを目的に構想が立てられている。東京の品川駅付近を起点に、相模原市緑区の橋本駅付近を経て、山梨県のリニア実験線に向かい、そこから南アルプスを抜け、名古屋市に至る全長286㌔の路線。超伝導磁気浮上方式で、最高時速500㌔で走り、東京から名古屋をおよそ40分で結ぶ。途中、神奈川、山梨、長野、岐阜県内に1駅ずつ設ける。

 アセス準備書は9月20日から今月5日まで縦覧が行われ、計画沿線で14、000の意見が寄せられた。見解書では、事業計画そのものや、環境影響に対する考え方について述べている。

 公聴会は、26年1月12日に宮前市民館ホール(宮前区宮前平)と同月13日にサン・エールさがみはら(相模原市緑区西橋本)で開催予定。関係地域に住所を置く人などが意見を述べることができる。一方、傍聴の条件はない。


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