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甲府信金本店、旧県立図書館跡地に移転へ 

2013/11/30 山梨建設新聞

 甲府信用金庫(甲府市丸の内2-7-16)が本店の移転を計画していることが分かった。移転先は旧県立図書館跡地で、近く県と同金庫で土地の交換契約を結ぶ。新店舗の設計は同金庫と取引がある山形一級建築士事務所(甲府市)に依頼する予定。施工者も取引がある業者を中心とした入札で決める。計画では、2014年4月頃までに設計を終え着工、15年度中に新店舗での営業を始める。

 同金庫によると、現在の店舗はRC造4階建てで延べ床面積は2549・68㎡。施工者は明かしていないが県外業者による施工。築45年が経過しているため老朽化が進んでおり耐震補強はしてあるが耐震性にも不安がある。来店者用の駐車場も足りない状況で移転を考えていたという。

 同金庫が移転先として目をつけたのが現在建物の解体が進む旧県立図書館跡地。約2623㎡と十分な広さがあり現在の店舗からも近い。しかし同跡地は更地にした後、県が公用車駐車場として利用する予定でいた。このため同金庫は10月末、本店敷地約1803㎡と防災新館南にある社用車駐車場約143㎡を合わせた、約1946㎡の土地と同跡地の交換を県に持ちかけた。

 同金庫本店があるのは平和通り・橘児童公園前交差点から西に約60m程入った場所。同跡地より県庁舎に近いため、県は公用車駐車場により適していると判断、防災新館南の土地も来庁者用駐輪場に利用できることから交換に応じることを決めた。解体が終わる来年1月中旬に同金庫と交換契約を結ぶ。県の査定では県側の土地の評価額の方が高いため、同金庫は県に差額を支払うことになる。

 新店舗について同金庫担当者は「規模や概要は全く決まっておらず、これから設計を依頼して検討していく」とし、設計は以前から取引がある山形一級建築士事務所に声をかけたと話した。新店舗にはこれまで別棟に入っていた同金庫事務課も入るため「現在の店舗以上の規模になるのは間違いない」という。

 施工者については「取引がある県Aランク業者による入札になるだろう」とし、今後設計とともに入札の準備を進めていく方針だ。

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