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(独)都市再生機構埼玉地域支社

大宮駅東口60haで事業化方策/3拠点軸に戦略的整備手法など提案

2004/08/27 埼玉建設新聞

 都市再生機構埼玉地域支社は、大宮駅東口広域交流拠点形成方策検討業務をさいたま市から受託した。市が14年度に策定した大宮駅東口約60haの都市再生プランに位置付けられた駅前、大宮区役所と市民会館おおみや周辺の3拠点の整備推進を図るため、企業動向の現状を踏まえ、商業の活性化・回遊性を持たせた戦略的な事業手法など、実現化策を提案する。整備案はこれからの検討となるが、道路拡幅計画に併せての整備や、各拠点内の施設の配置替えなど、企業ヒアリングを行いながら、あらゆる角度からプランニングしていく。

 さいたま市の都市再生プランは、大宮駅東口のJR沿線から東側の氷川参道を対象に、市民と行政との協同により、まちづくりの基本的な方向性を示したもの。

 同プランには、駅前広場と氷川参道間の中央通りを40mに拡幅、氷川参道・中山道の再生、氷川緑道西通線の機能強化する、4つの都市軸形成と、駅前周辺の「商業・業務・サービス拠点」、大宮区役所周辺の「広域交流拠点」および、市民会館おおみや、ボウリング、映画館が設置されているハタプラザ周辺地区の「緑・アミューズメント・都心居住拠点」を形成する3つの拠点整備が示されている。

 業務を受託した都市機構は、これらの計画を実現化するための検討を行う。

 調査は、地域内の商業・業務動向とともに、進出意欲、企業立地可能性調査をアンケート方式やヒヤリングなどを予定しており、調査結果と、さいたま新都心、氷川神社などとの連携を踏まえ、地区全体60haの活性化に寄与できる導入機能を検討。さらに、整備方策までをまとめる。

 実質的な調査はこれから着手するため、白紙の状態。「商業・業務・サービス拠点」は高島屋大宮店周辺を対象に都市機構がコーディネート業務を実施中。

 「広域交流拠点」は、国際交流・コンベンション機能などを導入した交流拠点の形成、「緑・アミューズメント・都心居住拠点」については、アミューズメント施設の立地誘導を図ることなどを基本に検討を済め、既存施設の配置計画なども研究する。

 また、都市軸形成の街路事業に合わせた整備方針も調査するなど、文字通り「都市再生機構」が「都市再生プラン」の事業化を支援、ノウハウを活かしながら、民間企業への新たなビジネスチャンスの提供も期待されている。



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