加治丘陵さとやま計画について、入間市は今年度内の都市計画決定を目指して、自然体験区域の図書作成を行うとともに、関係機関と協議を重ねている。担当所管のみどりの課では、その後の事業認可に関しては、ゾーンごとの取得が望ましいとの考えを持っている。
加治丘陵さとやま計画区域は、自然体験、自然環境研究、自然活用、自然観察、文化交流の5区域からなる合計424haの面積。このうち先行させるのが、約105haの自然体験区域。
同区域は、「シンボル的自然公園」の位置付けになっており、<1>探検の森<2>学習の森<3>センター機能<4>四季の森<5>聖域の森<6>鎮守の森――にゾーニング。
その中で中心施設として、センター機能ゾーンに設置するのが、事務機能、学習機能、利用案内などのサービス機能を備えるのが、里山学習館。基本設計では、木造3階建て、延べ床面積1794㎡を見込む。小学校の総合学習にも利用できるよう、仕上げる。
施設内容は、1階にホール・階段ギャラリー、収蔵室、管理事務所、控え室、給湯室、トイレ、エレベーター、木工室、木工準備室を配置。2階には学習室(大・小)、資料室、視聴覚室、準備室、エレベーター、倉庫を、3階には多目的ホール、大小会議室、トイレ、エントランス、エレベーターを設ける。
基本設計は13年度に策定。緑生研究所(東京都調布市、電話0424-99-7211)がまとめた。14年度には区域外周部分の測量も行っている。
用地買収は平成5年度から開始。15年度末で約10%の買収率。全体としては自然体系を保全する地域が多く、その部分は買収を行わない。
自然体験区都市計画決定図書作成業務はアイコンサルタント(狭山市、電話04-2954-0031)が担当している。
各ゾーンの整備施設は次のとおり。
【探検の森】
▽保全区▽展望園地▽冒険の森▽つり橋▽自然探勝路
【学習の森】
▽原っぱ▽観察小屋▽トンボ池▽湿地▽自然観察路
【センター機能】
▽木道▽池▽山の家▽ピクニック広場▽地形復元トンネル▽里山学習館▽桜山展望園地
【四季の森】
▽休憩園地▽生物池▽花の森▽花見の丘▽果樹園▽茶畑▽竹林
【聖域の森】
▽生物保護区▽ホタル護岸▽生物トンネル
【鎮守の森】
▽休憩園地▽幹線歩道(管理道路)▽かえる池▽生物池