さいたま市・岩槻市の合併協定調印式が24日、さいたま市の浦和パインズホテルで第3回合併協議会の開催後、執り行われた。調印式には、特別立会人として上田清司埼玉県知事も出席し、新市誕生への期待を込めた。今後は、両市の議会で議決後、県および国への申請作業を行い、17年4月1日新市が誕生する。
基本的な合併項目は、岩槻市を廃止し、その区域をさいたま市に編入する編入合併。行政区の範囲は、現在の岩槻市の区域を一つの行政区とし、現在の岩槻市役所(岩槻市本町6-1-1)に事務所を置く。行政区の名称は、岩槻区となる。
調印後、相川宗一さいたま市長は「地方自治体を取り巻く状況は、厳しい財政など大きな変革の中で、行財政基盤を拡充し、自立しうる自治体が求められている。長期展望と一体的な計画のもと、関東の中枢機能の充実、福祉、教育などさらなる充実を図っていきたい」とコメント。
佐藤征治郎岩槻市長は「本日を迎えられて岩槻市民の願いも着実に実を結ぼうとしている。100万人都市と10万人都市の合併は全国的にも注目度が高い。岩槻市の多様な地域資源をさいたま市の魅力としていければ」とあいさつした。
特別立会人の上田清司埼玉県知事は「さいたま市と岩槻市には、浦和美園駅の周辺開発など共通の課題もある。新たなる誕生を期待し、県下でも有数のリーダーシップを持つ市として発展することを願っている」と祝辞を述べた。
また調印式に先立ち行われた第3回協議会では、新市建設計画、合併協定書についての2議事を審議。両議案ともに原案通りに承認された。