川崎市建設緑政局では、川崎市道路維持修繕計画(案)を作成し、12月20日から1月20日まで、パブリックコメントを行うことを明らかにした。
高度成長期に整備された道路施設について、今後更新時期を迎えることから、維持管理費の増大が懸念されている。そこで、増大する維持管理コストの縮減や事業費の平準化を目的として、従来の対症療法型の維持管理から予防保全型の維持管理への転換を基本とし、施設の特性に応じた維持管理を行うために、この計画を策定するもの。
道路施設は、供用開始後、気象条件、交通荷重などの外的要因により劣化が進行することから、十分な維持管理が必要である。しかし、財政難や道路施設の増加、老朽化により費用の増大から、効率的で効果的な維持管理の必要性が生じた。
川崎市内の幹線道路の舗装約233㌔については、予防保全、定期点検を行うことにより、事業費の平準化と調査による長寿命化の推進に繋がるとしている。擁壁・トンネルは幹線道路の擁壁(69ヶ所)は予防保全型、生活道路の擁壁は対症療法型、トンネル(5ヶ所)は予防保全型とする。道路照明(12,000基)は更新前提型とする。横断歩道橋(115橋)は状況により、予防保全型と対症療法型にグループ分けするとしている。