水戸市学校施設課は、見川中学校・小学校の改築を計画しており、現在は中学校校舎の改築に向けた実施設計を㈱桜設計事務所(水戸市千波町)でまとめている。順調ならば新年度から2カ年で建設工事に着手し、その後は体育館、小学校校舎の順で実施設計および建設を進めていく。現時点での総事業費は未定。中学校校舎の規模はRC造4階建て延べ7800㎡程度になる見通しだ。
見川中と見川小は隣接しており、その中間には見川幼稚園も立地。いずれも建物の老朽化が進み、グラウンドの狭いため、早急な整備が必要とされている。
このため、改築に向けた基本構想を桜設計事務所で策定し、敷地内(A約4万5200㎡)へ中学校と小学校を一体的に整備することとした。幼稚園については、幼児教育課が担当で、小学校校舎の南側に建設する(RC造平屋建て延べ510㎡程度)。
それぞれの建物の規模は、中学校校舎がRC造4階建て延べ7800㎡、小学校校舎がRC造4階建て延べ6300㎡。13年5月1日時点の児童生徒数は、中学校が約720人(21学級)、小学校が約550人(20学級)となっている。
体育館は共用で、武道場や給食室などもあわせ、RC造4階建て2500㎡以上となるもよう。中学校校舎と小学校校舎の中央に配置して接続することで一体化させる。武道場や給食室は下層、体育館部分は上層となるもよう。
このほか、太陽光発電設備や蓄電池、備蓄倉庫などの設置も検討しており、実施設計の中で詳細を決めていく。
既存建物の規模は、中学校校舎がRC造3階建て延べ5262㎡、屋内運動場がS造2階建て延べ1020㎡。小学校校舎がRC造3階建て延べ4393㎡、屋内運動場がS造平屋建て延べ700㎡、幼稚園がS造2階建て延べ430㎡。
仮設校舎などは設置しない方針で、それぞれの建物は新しいものが完成してから解体していくことになる。建設は中学校校舎、体育館、小学校校舎の順で、それぞれ2カ年で工事を進めていく見通し。見込みによると、中学校を14・15年度で建設し、15年度に体育館の実施設計に着手することになりそうだ。
中学校のプールは比較的新しいため継続して使用する。既存体育館の跡地は駐車場として整備にする。
現在は中学校校舎の実施設計を桜設計事務所で策定中。3月15日に納期を設定しているが、入札が昨年11月だったこともあり、新年度に繰り越す可能性もあるという。
建設工事の発注時期は未定。金額的に議会案件となることから、定例会の前のタイミングで仮契約し、議会の議決を得ていくことになる。
【図=外観パース(参考)】