甲府市地方卸売市場運営協議会(上原勇七会長)はこのほど、本年度第1回会議を開催した。新年度に早々にも冷蔵庫改修工事の発注が予定されていることや、敷地内を活用し活性化方策を探る「賑わいのある市場施設」は、基本計画が3月下旬にも仕上がることも示された。
新年度以降実施を予定している工事は、冷蔵庫改修と自家用電気工作物など。冷蔵庫改修は、農林水産省からの交付金を活用し2014・15年度の2カ年で整備する計画。老朽化しているため施設の一部を改修するほか、機器を入れ替える。また、冷凍トラックからマイナス60度の超低温冷蔵庫へ搬入する際、外気にさらすことなく搬入搬出できるドックシェルター方式を採用。荷捌室も設置する。環境への配慮については、空気冷媒を使用するほか、照明もLEDにする意向。
設計は本年度末に完了する予定。設計は望月建築設計事務所(甲府市下石田2-6-12■055-223-3000)が590万円で受託。3月末にも完了する。
工事入札は、6月議会での承認を目指していることから4月以降早々にも執行したい考え。工事費は新年度予算で2カ年継続費の設定が見込まれている。
来年度以降計画している工事では、老朽化施設水産卸事務所などの屋上防水改修のほか、整備後40年以上が経過している自家用電気工作物の改修、照明器具のLED化を順次実施していく見通し。発注時期は、「電気設備は市場全体の主電源であるため急ぎではあるが、多額の事業費が必要となることから現時点では決まっていない」としている。
賑わいのある市場は、市場南側の国道20号沿いに接する面積約8800㎡の敷地が対象。管理事務所や店舗が立地。13年度にプロジェクト会議を設置し方向性を検討している。
【写真=来年度以降の整備計画が示された第1回地方卸売市場運営協議会】