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中部森林管理局で技術交流会

2014/02/05 長野建設新聞

本年度の中部森林技術交流発表会が1月29日と30日、長野市内の中部森林管理局で行われ、2日間にわたり26課題が発表された。

 開会あいさつで鈴木信哉局長は「かつては国有林野事業職員だけで技術研究発表会を行っていたが、今回の発表には研究機関や事業者も加わり、組み合わせもバラエティで、林業振興に対し産学官で一致して取り組める。林業の分野は幅広く、この2日間が多くの課題に対し解決の糸口、さらに皆様の参考になれば」と成果に期待した。

 初日の29日には、国有林の12課題と学生2課題の発表が行われた。その中で、中信署姫川治山事業所の長濱健氏らは「治山ダムにおける県産材コンクリート型枠合板の実証的施工について」、南信署治山グループの澤口章一氏らは「間伐材を利用した木製治山ダムの施工について」、日本植生㈱設計部の秋田好弘氏らは「急傾斜地における法枠工の経過と勾配緩和網の導入について」などを発表。2日目の30日には、和建築設計事務所の青木和壽社長が「木曽ヒノキ材による超断熱木製サッシの開発」など、学生8課題と民有林4課題の発表が行われた。

 審査の結果、国有林の部の局長優良賞には、「治山ダムにおける県産材コンクリート型枠合板の実証的施工について」「高齢級人工林ヒノキのブランド化について」「ササ生地におけるコンテナ苗を活用した更新の試み」の3点が決まったほか、努力賞9点、4団体に森林林業振興賞、学生10課題に奨励賞が決まった。


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