竜王、敷島、双葉の3町が合併し、1日付けで甲斐市が誕生した。同市の人口は約7万4000人となり、現時点で甲府市に次ぎ県内2番目の人口規模。面積は71・94平方km。新市の建設計画の重点プロジェクトとして竜王駅都市拠点や塩崎駅周辺整備事業、しきしまの里(仮称)整備事業などの実現を目指していく。
同日は午前8時から本庁舎前(旧竜王町役場)において開庁式が執り行われ、旧3町の首長や、地元選出の県議会議員、合併協委員らが出席し、新市の銘板の除幕などを行ない新市の誕生を祝った。
3町の合併については、14年4月に法定合併協を設置、以降13回の法定協を開催し、昨年12月に旧3町の首長が合併協定に調印、総務大臣の告示を経て、今月1日に甲斐市が発足した。市の暫定本庁舎は旧竜王町役場に置き、将来的に新庁舎の建設も検討する。市の組織体制は、市長部局として6部21課室、教育委員会が4課。旧3町の役場庁舎に行政組織を振り分ける分庁方式で、本庁舎に総務部、企画部、市民部、都市建設部の4部を置き、敷島支所(旧敷島町役場)に福祉保健部、双葉支所(旧双葉町役場)に環境経済部、教育委員会をそれぞれ置く。また、市の水道局は旧竜王町水道事務所にはいる。
新市長が決まるまでの間は、職務執行者として箭本徳雄前双葉町長が暫定的な市長職を務め、今月26日告示、来月3日に投開票を予定する市長選で初代市長を決める。同市長選には、これまでに藤巻義麿前竜王町長が立候補を表明している。市議は合併特例法の在任特例を適用し、合併後1年8か月間は旧3町の議員54人がそのまま務める。
新市の当面の運営に必要な暫定予算等については職務執行者により専決処分しており、新市長が就任後に本予算を計上する予定。