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茨城県下水道課

役務初の一般競争実施/処理場維持管理業務2件で

2004/09/03 日本工業経済新聞(茨城版)

 県土木部下水道課は、下水道処理施設の維持管理業務(役務)では初めてとなる一般競争入札(国際入札)2件を8月31日に行い、霞ケ浦湖北流域下水道事務所では日本ヘルス工業(株)が8億9100万円で、県西流域下水道事務所ではクボタ環境サービス(株)が4億7800万円で落札した。今回発注した業務の履行期間は、両事務所とも今年10月1日から平成19年9月30日までの3年間。

 下水道処理場の維持管理業務はこれまで、危機管理などのため同一業者による随意契約で対応してきた。しかし、契約の透明性を高めるためには競争入札が必要と判断して、一般競争入札を導入。

 今回の発注業務は今年5月13日に公告。維持管理方案書の提出や業務実績、有資格者、以前の受託者からのスムーズな業務の引き継ぎなどを参加要件に示し、業者を募った。

 対象業務は、霞ケ浦湖北事務所では霞ケ浦浄化センターの維持管理、県西流域事務所では利根左岸さしま(さしまアクアステーション)、鬼怒小貝(きぬアクアステーション)、小貝川東部(浄化センター)の維持管理。

 開札は8月31日に行い、霞ケ浦湖北流域下水道は日本ヘルス工業が、県西流域下水道はクボタ環境サービスが落札した。

 一般競争入札を導入する効果として下水道課では、契約期間を3年間としたことによる積算価格の低下などを期待しており、その他の処理場でも導入を検討していく。



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