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日滝原産業団地が完売

2014/02/14 長野建設新聞

須坂市と高山村に跨る県営日滝原産業団地の分譲仮契約調印式が6日、売主となる県から阿部守一知事、買主となる㈱高和製作所の高澤宏次社長、㈱角藤の大久保公雄社長らが出席して行われた。今回の分譲で日滝原産業団地は完売となり、阿部知事は「平成9年から分譲がはじまり、これで全区画入居いただいた。須坂市・県にとり大変ありがたく、節目となる仮契約の調印となった」と喜びを表した。

 同団地の総分譲面積は26.77haあり、上信越自動車道や長野市からも近い。1月には地元・須坂市の広田ケミカルが仮契約を結ぶなど引き合いが具体化していた。

 調印式で高澤社長は「建物の老朽化対策とともに設備の改善、さらに現在地では拡張する場合に建蔽率などの問題もあった。工場跡地は老人ホームも含め、高澤グループ内で何か活用方法を考えたい。今回の入居で県の製造業、機械産業に貢献できれば」と述べた。同社は本年に計画や建屋の設計をまとめ、来年から半年程度の工期で建屋を建設し、その後、設備の搬入などを行い、2016年からの稼働を目指す。現段階で建物は縦60m、横100m、高さ10m超の1棟構成を想定。工場は現在の2.5倍の規模になり、総事業費はおよそ18億円を試算している。

 角藤の大久保社長は「すでに日滝原産業団地では当社の鉄骨橋梁工場で2区画、関連会社で1区画、工場に部品を供給していただいている企業が1区画、今回購入する区画を合わせると10万㎡弱を使わせていただくことになる。私たちはSグレードの高品質の鉄骨を産業団地で作っており、今回、事業を拡大するために購入した。団地内で働いている100人ほどの雇用をさらに増やるせるよう努力したいと」と述べた。同社は今回購入する区画を当面、団地内にある工場の鉄骨資材ヤードとして利用する計画。

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